菓子の名よ み意味について出典
あめ米、あわ、いもなどの澱粉質を糖化させた、粘り気のある甘い食品。水飴。固飴など、いろいろの種類がある。日本国語大辞典
飴細工あめざいく飴で、人、鳥獣、魚、草花などの形を作ったもの。また、それを売る人。
外見だけで、内容のない、見かけだけ立派で、さほど役に立たないもの。また、その場限りの粗雑な仕事。
日本国語大辞典
飴は毒あめはどく和尚と小僧譚。全国的に伝承度が高く、「飴は本尊様」とともによく知られる。
吝嗇な和尚が、飴を大人には薬だが子供には毒だという。小僧は和尚の留守に瓶の中の飴をなめてしまい、和尚の私蔵する硯を打ち割っておく。和尚が帰ると、小僧が泣きながら「和尚さんの大切な硯を洗っていて割ったので、新でお詫びをしようと瓶の中の毒を全部なめたがまだ死ねません」という。
資料により飴が梨、金平糖、蜜、甘酒、牡丹餅、酒のこともある。また小僧が故意に割る物には茶碗、湯飲み、急須、鉢、襖などもある。
この話は、13世紀の「沙石集」では小児が慳貧な房主の粘(あめ)をたべて水瓶を、近世寛文年間(1661〜73)「一休諸国物語」でも粘をなめて壺を、「一休関東咄」では蜜をなめて茶碗を割る。
狂言の「附子(ぶす)」では大名が黒砂糖を大毒の附子[とりかぶとの根を干した生薬]という。太郎冠者は次郎冠者を誘ってこれをなめ、大名秘蔵の大天目(茶碗)を割る。この狂言は天正本では坊主と2人の者という設定になっている。
朝鮮にも同じ話があり、毒には串柿、小僧が割る物は硯である。また李俔(1436)の「慵齋叢話」にも同型の話がある。
日本昔話事典