言 葉よ み意味について出典
雨落ちの細螺あまおちのきさごよくしゃれる男のたとえ。雨だれの落ちる軒下にあるきさごの貝殻が、曝されるところから「しゃれるもの」をしゃれていう。江戸語辞典
雨傘番組あまがさばんぐみプロ野球が雨で中止になったときに備え、その代わりに放送される差し替え番組のこと。「レインコート」ともいう。現代用語の基礎知識
雨気の太鼓あまきのたいこなりが悪いのシャレ。雨気は、雨の降りそうな空模様。なりは、鳴りと体裁の意との掛詞。上方語源辞典
雨気の星さんあまけのほっさんたまにしか出てこないもの。雨模様の夜空には、星はまれにしか見られないことからいう。京ことば辞典
雨垂調子あまだれちょうし(まるで雨だれが落ちるような調子で)未熟な人が、ピアノや三味線を一定したリズムがなくぽつんぽつんとひくこと。下手な人の、まのびした調子。日本国語大辞典
雨宿り族あまやどりぞくバブル後の2〜3年、大学卒に対する企業の門が狭かった時期、他に適当なところがなかったから1〜2年で転職するつもりで、とりあえず就職した男女のこと。平成6年(1994)日経連による社員意識の調査結果による。どしゃぶりともいえる景気低迷、とりあえず「雨宿り」をしながら景気の回復を待とうというのが「雨宿り族」別名「腰掛け族」。現代用語の基礎知識
雨夜の月あまよのつき雨が降る夜の月は実際には見ることができないところから、逢えない恋人の姿を想像するときなどにいう。雨のことば辞典
雨夜の星あまよのほし雨の晩の星。めったに見られないことのたとえ。雨のことば辞典
あめ花札の十一月の札。(本名は「やなぎ」だが、雨が描いてある)隠語辞典
あめ五。青物市場符牒。→五月には雨(五月雨)が多いのでいう。上方語源辞典
雨上がりのあひるあめあがりのあひる (雨にぬれたあとのアヒルの意から)容姿のみにくいさまをいう。日本国語大辞典
雨の日君あめのひくん 雨の日に車で女性を迎えに来てくれる男性。現代用語の基礎知識
雨を売るあめをうる(米相場で雨天が続いて米作の不良が予想され、相場が上がって来た時)雨の上がるのを見越して売る。隠語辞典
雨を買うあめをかう(米相場で雨が降って米の不作がが予想される時)値の上がることを予想して買う。隠語辞典
雨冠あめかぶり花カルタの出来役の一つ。二〇点と一〇点との雨の札(柳=十一月の札)が揃ったこと。日本国語大辞典
雨桐あめきり花カルタの雨と桐を引きあてたこと。また、だらしなく遊びにふけることのたとえ。日本国語大辞典
飴を食うあめをくう相手の甘言などにつられていい気になる。日本国語大辞典
飴を食わすあめをくわす勝負事などでわざと負けて相手を喜ばせる。また、甘言などを用いて人をだます日本国語大辞典
雨風あめかぜ酒好きで同時に甘い物好きであること(人)。甘辛党。両刀使い。上方語源辞典
雨風うどんあめかぜうどん甘い物も辛い物も、どちらも食べること。隠語辞典
アメ公あめこうアメリカ人を罵り嘲る言葉で、太平洋戦前・戦中によく用いられた。戦後はやや親愛の情を込めた言葉となった。罵詈雑言辞典
飴細工あめざいくその場限りに作り上げた粗雑な仕事。でっちあげた物。隠語辞典
飴細工あめざいく飴を練るのに手を上下させるのに例えて、男茎の手淫、つまり「せんずり」をかくことをいう。「傘のなでおろし」ともいう。江戸時代の隠語。好色艶語辞典
雨しょぼあめしょぼ芸妓遊びのときに三味線に合わせて半玉を躍らせ、着物の裾を高くあげて、脚に窃視の感を催させる。好色艶語辞典
アメしょんあめしょんごく短期間アメリカへ「洋行」したことを自慢気に語ることを言う。「アメリカへ小便しに行った」という意味である。....「アメしょん」は戦後に流行した隠語だが、すでに大正時代からあった言葉であった。罵詈雑言辞典
飴で餅あめでもち飴をつけて餅を食うように、うますぎる話。きわめて都合のよいこと。日本国語大辞典
雨の宮・風の宮あめのみや・かぜのみや取り巻き連中。隠語辞典
雨の宿あめのやどり雨やどり。また、現世を無常ではかないものとして雨やどりにたとえてもいう。日本国語大辞典
雨降りあめふり裁判所。警察署。(裁判所・警察署へ行く時は「大時化」だから「雨降り」と言い変えた)隠語辞典
雨降りの太鼓あめふりのたいこどうにもならない。(どんならん。鳴らぬ→成らぬ)隠語辞典
雨るあめる雨降りのため仕事にあぶれる。隠語辞典
雨意雲情ういうじょう男女の情をいふ。大漢和辞典
雨雲衣ううんのい雲雨に濡れた衣。情事のあとの衣服をいふ。大漢和辞典
雨雲心ううんのこころ情欲をいふ。大漢和辞典
筒抜けつつぬけ話した内容がすぐに漏れてしまうなどという一般的な意味の他に、ひどい雨漏りを指す。「筒漏り」ともいう。雨のことば辞典